2010当時ウェブマガジンでの自分の連載で行った彼へのインタビュー記事は
とても面白い内容!!!!でしたが、最近そのウェブマガジン終了とともにweb上からなくなっていたので、upする事にしました。
発想も面白いのですが、彼の作る楽曲はあまり聞いた事の無いとても魅力的な時代性を感じさせない不思議さが詰まっています!
i tune store で彼の推理小説をモチーフにしたインストアルバム
Magazine King/ Resoning album
そして私との共作
TUCKER ×Magazine King/ Fushigitekikousaten
は試聴購入可能なので興味を持った人はぜひチェックしてみて下さい。
MAGAZINE KING インタビュー
今回は、フロム韓国のとてもユニークなアーティストMAGAZINE KINGについて。アーティストでありプロデューサーまたユニークな自作楽器も作るパフォーマーの鍵盤奏者MAGAZINE KINGですが最近レコーディングなどで交流中、の彼について色々インタビューしてみました。
交流のきっかけは、彼のYouTubeの映像やMySpaceの曲がとても面白かったので、いちファンとして彼に送ったフレンドリクエスト。
「CD買いました。とてもおもしろかったです。自分も音楽をやってまして」て感じの自己紹介文を付けたヘタな韓国語メッセージを添えて送ったところ、「私は去年日本に行った時TUCKERのDVDを買った」とうれしい日本語での返信メールを頂戴し感激。その後は彼オススメの韓国エキスあふれるレコードCDなど送ってもらったり、こちらもヘンテコなオススメ日本レコードを送り合ったりなど交流しているうちに、「今度なんか一緒にやろう」という事で、彼のアルバムに一曲参加する事になったというわけです。MAGAZINE KINGは日本のレーベルPowerShovel Audioからアルバムをリリースしています。彼のMySpace、または彼のホームページで詳しく知ることができるのでチェックしてみましょう。韓国語ですがexciteで訳して、読んでみましょう。
「CD買いました。とてもおもしろかったです。自分も音楽をやってまして」て感じの自己紹介文を付けたヘタな韓国語メッセージを添えて送ったところ、「私は去年日本に行った時TUCKERのDVDを買った」とうれしい日本語での返信メールを頂戴し感激。その後は彼オススメの韓国エキスあふれるレコードCDなど送ってもらったり、こちらもヘンテコなオススメ日本レコードを送り合ったりなど交流しているうちに、「今度なんか一緒にやろう」という事で、彼のアルバムに一曲参加する事になったというわけです。MAGAZINE KINGは日本のレーベルPowerShovel Audioからアルバムをリリースしています。彼のMySpace、または彼のホームページで詳しく知ることができるのでチェックしてみましょう。韓国語ですがexciteで訳して、読んでみましょう。
と言うことで、MAGAZINE KINGに色々質問してみました。
(勤勉な彼は日本文で返答してくれました。ほぼ原文のまま)
(勤勉な彼は日本文で返答してくれました。ほぼ原文のまま)
まず、あなたの今までの音楽活動、MAGAZINE KING について教えて。
MAGAZINE KING と言う名前は私が音楽雑誌に文を書く時に使った名前。それは実際の自分自身ではない仮想のキャラクターでした。MAGAZINE KING と言う仮想のキャラクターは学校に通わない、外国人を相手に雑誌を販売する、一日中全世中のさまざまな雑誌だけ読んでいるので学校勉強は必要無い、すごく利口な人という設定でした。インターネットの発達のせいで雑誌が少しずつ減っているので、私が作ったキャラクターだった MAGAZINE KING のように雑誌に対する愛着を持つ人が未来にはアナログのシンボルになることもできるのではないかと思ったのです。高校で はYOONKEEなど音楽が好きな多くの友達に会いました。それで彼らと一緒に SHISHA KARAOKE JAM SESSION と言うアルバムを作って売り出したりもしました。また K.O.D と言うヒップホップチームをやったり、 Hometown Band というロックバンドをやったりしました。Yoonkee とは Portable Boys というチームを結成したこともあったが活動はなかったようですね。とにかくその頃、友達は皆バンドに熱心だったが、彼らはバイトの必要ない金持ちだったので一緒にバンドをするのが私には無理でした。私はバイトとか、大学へ行くための勉強とか、オーディオの商売とかで、音楽に使う時間が少なかったです。だからかえって、家で一人で録音した音楽が多くなるようになりました。2007年からはすこし時間の余裕があるようになったので、私もそれらをアルバムで作りたいという計画を立てました。
現在日本でリリースされているResoning Albumのアイデアはどんな所から生まれてきたのですか?またMAGAZINEは音楽を作る時何に影響(INSPIREされて)を受けて作りますか?それは音楽以外の物例えばあなたが探偵小説を愛読している事など関係がありますか?
Reasoning Album は 2000年以前に家で録音したトラックを少しずつ修正してリリースしたものです。後で作られたトラックもあるが、基本的にはその当時のものなどを使いました。私は冷蔵庫でおかずを取り出す時も、一番古いものから先に取り出す性格なので、アルバムの発売も作ってから時間の経過した歌から収録して、順番どおりに売り出さなければならないと思いました。また私はとても小さい時からシャーロックホームズのファンなので基本的に探偵、スパイのテーマ音楽に対しては無条件的な愛着を持っています。だから初アルバムは当然、探偵のテーマにするべきだとずいぶん前から思って来たので、そういうトラックを集めて作りました。またそれは個人の自宅録音物だったし、サンプリングよりは素朴な鍵盤演奏がメインになったらいいなと思いました。探偵の音楽という単語を使う時、思い出すイメージ、例えば大編成のジャズ楽団の演奏とか、派手なブラスセクションよりは少しミステリーで、微妙な雰囲気がいいと思いました。音楽を作る時には、いつもその音楽が小説の中のある場面、映画のシーンのように、短くて動的なイメージに対する背景になれればいいと思っています。探偵は私が一番好きな素材でもあるが、その他にも例えば、今たまに作っている野球ダブ(Baseball Dub) アルバムのように、探偵ではないスポーツ、旅行、動物のような私が好きな素材であれば多様なアプローチがあるはずなので、そういうものをいつかは全部音楽として表現したいと思います。
なるほどー。で、MAGAZINEのホームページを見ると色々な自作楽器を見る事がでるのですが。いつ自作楽器を作り始めたのですか?
(左)magazineが送ってくれた韓国物オススメレコード達
何かを自ら作って見たいという欲望は小さい時から強かった。幼い子供の中にはいつも家の電子製品を分解してぶっ壊す子供と、それを試みない子供がいます。私は前者に非常に近かったので電子製品を開けてみる勇気とか思いがけない経験という面では普通の人より先に進んでいたようです。また、私が幼い時は韓国政府が子供たちに科学技術を積極的に勧奨した時であったので、発明家という夢を持つのがおかしくなかったのです。そのうちミスターゼロと言う韓国の発明家漫画を、幼い時読むうちに発明家という職業を持ちたいと真剣に考えました。実に、くだらない護身用武器とか(子供たちは実際に危機の状況に置かれる事が珍しいながらもなぜか、テレビやマンガの影響でそういう極限の状況を仮定してあらかじめ備える)、両手で同時に字を書いてノートする時間を50%縮めさせる秘訣とか、私のように身の痩せた人が真夏にも暑くないように通風がよく、そして身が大きく見えるようにしてくれる特殊衣装のようなものなどを想像する事に沒頭しました。こんな事を言うと、人々は私のことを何か珍しい考えをする人と誤解する可能性もあります。私はただ行動力が少し強かっただけ、誰にも理想と奇抜な考えはあふれていると思います。人は何か物が必要な場合、完成された製品をショッピングするよりは、品質が落ちても私だけのもので作って持ちたいという欲望をもうちょっと大きくすれば、誰もが何でも作ることができます。私は音楽が好きだったので"私だけの楽器を作りたい。品質が悪くて機能も劣るが自ら作りたい"と思って簡単な PITCH BENDING から, ロボットに至るまで作るようになったのです。
韓国といえば日本ではヨン様が有名ですが、MAGAZINEの目から見た現在のソウルの音楽シーン、そしてカルチャーについて教えて下さい。
ソウルの音楽シーンは東京とは比べることもできないくらい小さいです。福岡に行ったことがあるんですが、韓国全体の音楽シーンの規模が福岡程度だろうと思いました。フェスティバルの回数、レコード店の数、バンドの数などを計算すれば、妥当な比較になると思います。もちろん立派な数少ない人々が多様な分野で良い活動をしているとは思います。ただ私自身はソウルの音楽シーンに直接的に身を投げないで、少しはなれた距離を置くようにしています。最近にはインターネットを通じて外国の文化を早く共有する事も可能なので、今の段階を勝ち抜けて生き残る立派な人々もたくさんできると期待しています。そして、レコードの販売はもう韓国では本当に過去の思い出になってしまったので、未来の音楽産業はどういうふうに構築されるか、誰かの面白いアイディアで音楽を作るのが今より楽しいことになるのではないか、というのが私も非常興味を持っています。ソウルの音楽シーンは過去、80年代の頭まではすごく立派だったと思います。しかしそれ以後アングラの文化は薄くなったし、創作に関心のある人は珍しくなったという感じです。この間、TUCKERにプレゼントした DJ SOULSCAPE の SOUND OF SEOUL と言うミックスCDがソウルの音楽黄金期の歴史のユニークなサウンドを通じて整理した良い例だと思います。私は昔の70年代ソウルの知られなかった、もっとアングラ、アウトサイダーだった人々の文化に対する関心があって、2009年にはドキュメンタリー映画を通じてこれを整理して見たいという計画があります。
(左)magazineが送ってくれた韓国物オススメレコード達
日本と違い韓国には兵役の制度があります。これあなたにどんな影響を与えましたか?
20代の若い歳に2年とは非常に長い時間です。私は20歳に軍隊に入りました。とても退屈な2年だったので個人的には人生を非常に浪費したと思いました。しかし、スプリングは力で押してあげればもっと高く跳ね上がるというものです。そのように、2年間堪えたので兵役の任務を終えてからは、もっと元気出して熱心に遊ぶことができたと、自ら慰めています。
新作の予定などあれば 教えて下さい。
現在2つのアルバムを作っています。ひとつはMAGAZINE KINGの名前を使ったヒップホップアルバムで、4月くらいに発売する予定です。私が作った歌にRAPPERあるいは歌手たちが参加する形の探偵テーマのアルバムです。もう一つは DING, DONG, DANGs と言う新たに作ったバンドのアルバムで、今録音しています。 DING, DONG, DANGS とは、私と LEE KETSU と言う女性のキーボード演奏者、そしてドラムロボットの3つの部分で成り立った POP BAND です。私はこのバンドで鍵盤とボーカルをしています。この2つのアルバムは、韓国と日本両方で異なるエディションで売り出したいという計画です。まだ重要な撮影の部分がいっぱい残っているから正確な発売日を予測することは難しいですが、先ほどちょっと話したソウルのアングラ PPong JJack (Lee Pak Sa 類の人がこの category に属する) 音楽のドキュメンタリーを作っています。予定された演奏者が急に遠い都市へ逃げたり、予算の不足でお金を用意するために歩き回ったりして易しくない作業だが、完成された後には非常に満足するくらいの映画になると信じています。
MAGAZINE KING/ Resoning Album (PowerShovel Audio)
MAGAZINE KING/ Resoning Album (PowerShovel Audio)
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