オルガンとリズムボックスのみで奇跡のグルーブを奏でるDON LEWIS。
このLIVEアルバム。元々無機的なリズムボックス(HAMMOND AUTO RHYTHM)にまるで霊が憑依したような人力発電な躍動感溢れる演奏は数あるオルガン&リズムボックスのみの音源の中でも自分にとって最高な名盤(バイブル)。
最も聞きまくった一枚でエレクトーンを弾き始めた当初このグルーブを自分も出せないかと随分研究したものでした。
自分が良く演奏するSUNNYという曲はこの人のアレンジを参考にしたのですがドンルイスの場合足ベースソロもからむ複雑なグルーブなのでとても再現できる次元ではありませんでした。
自分がオルガンとリズムボックスの演奏にのめりこむきっかけになったLPで、このアルバムを聞いて以来色々なこの手のLPを集めましたが、これを超えるアルバムは結局数十年経った今でも見つかりません。
まさに魂の宿る演奏。
このジャケットに小さくぼんやり写る写真をたよりに同じリズムボックスを探したが、
メーカーも分からずなんにも情報が無いのとネットなんかも無かった頃で結局、
買い間違えたり紆余曲折経て10年後(HAMMOND AUTO RHYTHM)を入手。
70年製造の為か工場の職人さんによってチューニングが違うのか自分の持ってるのは
4台とも音色が違っていたりするので中を開けて好みの音程にチューニングし直して使っています。
ドンルイス最新の映像では808を使っていますが弘法筆を選ばず、の巨匠っぷり。
1o年ほど前来日していたのでサインしてもらおうとボロボロのこのアルバムをLIVE終了後差し出したところ「うわーオマエよくこんな昔のアルバム持って来たなーしかも70'sオレがストレートパーマ当ててるよ笑えるー!グワハハハハ」と爆笑しながら握手して頂いたのはいい思い出です。