Wednesday, April 11, 2012

BOBBY'S BAR NAOYA Interview! ホラーカルチャー!(外国のオバケ事情)イロイロ!!!




先日ホラーカルチャー(外国のオバケ事情)について造詣が深く,自らも日本屈指のスプーカビリーインストバンド BOBBY's BARを率いつつ最近はブードゥーな画家としても知られる才人NAOYAくんのアトリエに遊びに行って来ましたのでにレポートします。
以前彼がHAT TRICKERSに在籍していた頃から知り合いなのですが、合うと必ずホラー話になり、「ホーンテッドマンションってフロリダも日本も図面(建築物の)ほとんど一緒らしいけどフランスは違うって知ってた?」と私が尋ねると。
「あのデザインがフランス人にとって日常的珍しくない風貌なのでインパクトを加える為にフランス人用に別にデザインしなおし直したそうですよ。」「へー!ナルホド!!」
と色々教えてくれたり、ホーンテッドミュージック(そんなジャンルがあるか分かりませんが)の名盤など教えてくれたり、この分野に関してかなり突き抜けてるので、いつか勉強も兼ねて遊びに行こうと思っていたのですがこのたび、めでたく友人yohey from mocrock画伯と共に訪問いたしました。
帰宅ラッシュ時にアトリエ最寄り駅に迎えに来てくれた氏ですが、ステージと変わらぬ風貌(白塗り)、愛車のマウンテンバイクはVOODOO社製です。(そんな自転車ブランドあるんですね。)



yohey from mocrock画伯と合流後、いざ入室!!
以下部屋の中で目に飛び込んで来たものも含め、久しぶりに合ったので近況をインタビュー形式で色々聞いてみました!




====NAOYAのバンド「BOBBY'S BAR」はジャンルで表現すると何になるんでしょうか?

「バンドはギター、ベース、ドラムの構成でホーンテッドなインスト曲を演奏するスタイルなんだけど元々はスプーカビリー(SPOOK-A-BILLY)ってジャンル自分で勝手に名前つけて、ユニバーサルホラーとかに使われるクラシックやジャズで演奏される映画音楽を自分のフィルターを通してバンド形式でやってたんだけど、最近はもっと解釈を広げて90’S辺りまでのホラー映画、音楽、もうちょっとポップな感覚も受け入れて独自の解釈で演奏してます。最近はそれを踏まえて、ヴードゥースプーカビリー(VOODOO SPOOK-A-BILLY)ってジャンルに改名したんだけど、さらに新しい呼び方も考えててプリミティブホーンテッドサウンドっていうのもある。基本的にはスプーキーなモノとブードゥーなモノが融合しているって事。」
 


====そんなスプーキーでブーディーなモノと音楽をMIXするようになったキッカケはなんなんでしょう?

「元々ロカビリーから入りつつ色んな音楽を聞いてたけど、音楽と同時にその背景(カルチャー)様式美も気になって例えばサイコビリー、ガレージパンク、なんかはゾンビ映画ホラー
のモノともリンクしてるし、ロカビリーを辿ってスイングミュージックなんかを聞いてみると、その年代に流ったミニバーブームっていうのがあってTIKIマグが流行したり。自分が好きな古い音楽にホラーなブードゥーな物との接点を発見しながら、映画もチェックするうちにホラー映画のサウンドトラックにも魅力を感じてたし。単純に自分が好きなものを勝手に関連付けてしまってるだけなんだけどそれが面白くて
、そんな事調べたりスプーキーな要素を集めたりしながら今のスタイルに行き着いた感じ。世の中的にホラーっぽいバンドって色々あって声とか言葉で表現してるのはあるけどインスト、楽曲とかメロディで表現してるのはあんまり無いし、あまりゴシックすぎない自分のスプーカビリーってイメージに特化しているものも世の中に無かったから、それをまとめた物をやりたっかった。」



○NAOYAが墓まで持って行きたいという愛聴CD V.A-HALLOWEEN STOMP

====音楽と平行してイラストレーターとして活動はいつぐらいから始めたんですか?

「2,3年前から初めてそれまでは全然書いてなかったんだけど、自分のフライヤーで書いたのがきっかけで、徐々にキャンバスに書いたりしてるうちに人から
頼まれる様になって、wombiezombieってショップhttp://www.wombiezombie.com/に置いてもらったり、最近はサーフボードのデザインとか、色々やる様になった。普段はアクリル絵の具をつかってるけど、自分でステンシル作ってエアブラシで吹いたり…とかもやってます。」





====本棚のコレクションはジャンルに関係なく色んな本があるけどこの「ミイラと古代エジプト展」これも資ですか?

「単純にツタンカーメンかっこいいなって思って、文明がどうのこうのっていう説明、文章は一切、読んでないけど(笑)模様に興味があって。エジプトに関しては映画「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」っていう映画を幼少期に見て、謎につつまれた怪しい雰囲気に魅力を感じていたんです。僕の好きなフリーメーソンの起源としても関連しますし。

====映像関係の資料はなぜかVHS!が多いですね。

「VHSはビジュアル的にも背表紙が大きくていいですよ。コレは1990年のkiller Klowons From Outer SpaceってB級SFホラーの映画。映画の中で一曲DICKIESってバンドが担当していて映画自体も曲もヘンなセンスでカッコイイ。
最近自分のバンドでも、この曲をカバーしてる。映画自体、そんなに怖い感じゃなくて色使いとかPOPな感じで面白いですよ。」

====本の資料も色々ありますが、。

「幽霊屋敷」の文化史.加藤耕一著』凄くこれが面白くて…、お化け屋敷の起源なんかについて書かれてるんだけど、その起源が18世紀末にフランスで生まれた、FANTASMAGORIE(ファンタスマゴリー)という幻灯機を使って幽霊を出現させるショーらしいんです。当時の挿絵もいいですね。




====部屋の中にぶら下がっている物体はなんですか?

「シュランケンヘッド。昔の部族が持ってた勲章みたいなモノで干首です。イロイロ集めたり自分でも本当に好きなんでMixiにコミュニティ立ち上げたりしてもしてます。
コレは自分の顔のシュランケンヘッドで特殊メイク造形師のキテレツっていう友達が誕生日にプレゼントしてくれました
。あとこの辺のキーホルダーはKAUS(カウス)http://www.kaus.jp/というシルバーアクセサリーブランドの造形師、山室さんに作ってもらったBOBBY's BARのオルジナルシュランケンヘッドです。」


====オバケに関しては世の中的には西洋の物や和風な物色々ありませすが、和風な物はNAOYAの資料には無いですね。

「和風のお化け屋敷とかは本当に怖いじゃないですか。怖いのは自分は苦手で、、日本のお化け屋敷は怖くて行けない(笑)ファンタジーの要素がないと。例えばホーンテッドマンションとかは好きですよ、怖くないし、でも最近ディズニーは行ってないんです。ティムバートンのキャラとホーンテッドマンションを一緒にしたり、魅惑のTIKIルームもスティッチのキャラが混ざってたりして、あれは嬉しくないですね。でもティムバートン自体は好きですよ。TIKI関係のカルチャーはブードゥーな要素とリンクしてるし、そうゆう繋がりでマーティンデニーとかラウンジミュージック、EXOTICAも好きですよ。TIKIマグも好きで色々集めています。」

○下はNAOYAの敬愛するスプーキーな楽曲を作曲するWILLIAM BOLCOMのCD



====そいえば去年ハワイに行った時、さぞかしTIKIなオールドスクールなBARとかあるかと思って探したら一件くらいしか見つかんなかったですが、


「あれはアメリカ人が勝手に解釈した物だから、現地にあるものというよりは、イメージで作られたモノなんですよ。だから現地には無くて逆にアメリカ本土の方がそれらしいTIKI-barは存在してるみたいですね、滝があったりトーテムポールがあるヤツ。マーティンデニーとかもそうだけど、勝手に南国のイメージを膨らませた結果、日本的なアジアのメロディーも入ってたり、けっこうメチャクチャですよね、でもそうゆうところが面白いとも思う、本格的に忠実にやるよりも勝手な解釈の方が。





====なるほど、そんな精神がBOBBYs BARにも生かされてるんですね。自分も深く考えたこと無いけど、なぜこんなにも海外のホラーな古いモノに惹かれるんでしょうね?自分はホーンテッドマンションのCD とかリラックスするための癒しの音楽なんだけど、NAOYAはなんでこんなにホラーカルチャーに魅力を感じるんでしょうか?

「多分、幼少期に見ていたものの影響かなー、例えば80'sの色々な映画って作ってるスタッフや監督って50'sや60'sをリアルに経験してるから、彼らの体験した幼少期のイメージ、ノスタルジーが映画を通してさらに自分達にも刷り込まれたんじゃないかと思うんですよ。もちろん現在には存在しないから新しいモノの魅力でもあるんだけど。人のノスタルジーを見ているうちに、それが自分のノスタルジーにもなってしまった。そんな要素もあるんじゃないかな。自分の場合。」

====なるほどー考えた事もなかったけど、そうなりますね。NAOYAの被ってる100年前の十字軍の帽子なんて実際古いものだけど、被ってる人居ないもんね現代は、そうゆう意味では新しい感じがするし。でもなぜかノスタルジーも感じますね。今回は貴重な話ありがとう。

Bass.Shark Gt. NAOYA Dr.MIRAKULU
BOBBY'S BAR http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=bobysbar

No comments: