Monday, August 24, 2015

2015 9/21 shimokitazawa indie funclub

9/21に出演します。

会場は追って
出演者多数。
詳細はコチラ
http://www.indiefanclub.com/

Thursday, August 6, 2015

JINTANA  インタビュー

JINTANAインタビュー

5月に私も出演した横浜中華街でのPPP10周年パーティーは開催場所が中華料理店ホール内というシチュエーションも相まって
個性的なメンツとともに素晴らしいバーティーでした。
そんな個性派集団PPPよりJINATANA&EMERALDASにて
トロピカルな音色を奏でるスティールギター奏者、
JINTANAくんに、色々聞いてみました!



今回バンドではなくソロLIVEという事ですが、これはどんな事になるんでしょうか?

昨年、ele-kingでイビザ旅行の紀行文のBGMとして楽曲を制作したのですが、それらを中心としたチル・アンビエントなもので、8月の金曜の夜を涼しく過ごしてもらえるラウンジ~なものにしたいと思っています。アンビエントトラックの上で、チュルチュルなスチールギターで納涼していただければと思います。







人生ベスト・チルアウトを教えてもらえますか?。

では、3つご紹介しますね。
ひとつめは、一昨年にいったキューバです。ハバナはつい最近アメリカと国交正常化の動きに入りましたが、それまで長い時間、鎖国的な状態でした。それゆえ、時代が50年前でとまっているのです。僕の中でチルアウトとは、止まった感覚、無の感覚、そこをじっくり味わうという感覚なのですが、あの時間が止まった感覚は、空間的な旅行というより、時間的な旅行という感覚で痺れました。









もうひとつはアメリカのユタ州のモニュメントバレーです。そこはネイティブ・アメリカンが住む場所なのですが、禁酒の地帯なのです。そしてインターネットや電話もものすごく回線が細い。ただの荒野の中で、持ち込んだ酒、あ、持ち込むのはOKなんです、売ってはいないだけで、んで、持ち込んだ酒を飲みまくるのはすごくやばい体験でした。
お酒って普段そんなにめちゃくちゃ飲むわけじゃないですが、
禁止されるとやたら飲みたくなるという不思議なことがありました。







最後は、北海道の美瑛です。まぁ富良野みたいな虹色のお花畑なのですが、そこを自転車で歌いながら走ったことがあって、それはトンデモなくチルアウトでした。けっこう人生変わるほど楽しくて、ずっとお花畑を自転車で走っていたくなりました。そして自転車をおりて、最後に山小屋のようなユースホステルにとまってコンビニでかった安いウィスキーのんで、超気持ちよかったです。そうういうのは数年に一回しかないですが、数年に一回でも濃い経験すると作品をつくる肴にもなりますし、日頃ストイックに作業し、どっかで伸びきって、すこし異次元な経験をする、そういうサイクルにできたらなと思います。







ちょっと話は変わりますが先日、飲み会の席で御聞きした、JINATANさん高校時代の壮絶な受験地獄話は現在のエメラルズのリゾート的な楽園世界と対局にあるような世界に思えるのですが、今振り返ってみてその頃の経験と今自分の表現している世界感の関係ってどうなんでしょう?このインタビューを読んでいる受験をひかえる高校生JINTANAファンにむけても、教えて頂きたいです。

地元の函館にいるときに大学受験に落ちて予備校に入ることが確定したのですが、当時北海道で東京の予備校の情報がなかったんです。で、聞いたことのあるのが、X予備校(注:いろいろ激しすぎるので名前は伏せてます)駿台予備校、代々木ゼミナールだったんですが、名前的にX予備校がもっとも東京ぽいなと思い,X予備校に入学したんですね。聞いたことのある地名だったもんで。そしたら、とんでもなくスパルタな予備校で。入学式があって、「君たちは3倍の努力をし、3倍の学力を手にいれる。覚悟の無いものはたちされーい!」的なことを校長先生がシャウトする、男塾を地でいく感じで。その他にも校長がよく言う言葉としては「この予備校には、まともな先生はいない、まともな教材もない、寮の飯は犬の飯以下。しかし、ひとつだけ他の予備校には負けないものがある。それは、君たちが勉強から逃げられない環境だ!!」というものだったり、ともかくエクストリームでしたね。




それで入学すると、寮だったんですが軍歌っぽいメロディで「♩血の汗す学びの園が~」的な爆音の音楽が朝6時に流れ目を覚まし、食堂に集合すると寮監が「今日1日だけは死んだと思って勉強する!」とシャウトすると学生みんなでそれを一緒に「死んだと思って勉強する!」とコール&レスポンスするわけですね。






そして予備校の中には勉強道具以外は一切持ち込むことは禁止で、もちろんケータイ電話なども禁止。すべての娯楽がないガランとした部屋でひたすら勉強に励むんです。するとだんだん甲子園を目指す高校球児みたいな連帯感が生まれてきて、とても仲よかった友人は千葉の暴走族だったらしいんですが、卒業式で母親に「お前の将来はヤクザしかないのかね・・・。」と涙ながれに言われて、「かーちゃん!おれ弁護士になって美味い飯くわすよ!」と誓ったという人で、そういう人の気合の勉強っぷりがヤバすぎるんです。






教室の後ろで居眠りするとお互いに殴りあったりしてるんです。「お前の本気ってそんなものか!」とか言いながら。という非常に熱い友情に恵まれて、とてつもなく気持ちよかったですね。人間、一点に集中して、何も無駄なことに意識を取られない状態は本気で気持ちいいものだと思いました。まぁそんな思いっきりミニマルな状況で一日16時間とか勉強するある意味アスリートみたいな気持ち良さにイっちゃいそうになりながら過ごしていたのですが、夏休みに3日だけ実家に帰ったんです。






そしたら、やっぱり音楽がやりたい!という気持ちが芽生えてしまって。そして予備校の寮に戻ると、勉強道具しかない。しかし、ふと、英語の学習用に特別許可をもらっていたカセットテープ付きラジオが目に入ったんです。そして、それを雑音のでる周波数に合わせ、そしてヒモの電気をつけたり消したりすると、「ザッザザッ」とかってノイズがなるんですよね。それで、ヒモの電気と卓上スタンドをつけたり消したりをリズミカルにやってノイズを奏でる、そんなことに熱中したりもしました。かなり中二病なことやってますけどね(笑)もう19歳くらいでしたが(笑)。それでまっ暗い部屋に、電気の明滅とともに「ザザーザザッ」とかノイズが流れるのは、かなり変な光景でした。そのときに録音したカセットテープがいまも手元にあります。別に聞いてもまったく面白くないですけどね(笑) 





そんなこんなで大学に入り、無事に現実社会にもどってノイズを中心にいろいろやってる中で、様々な友人に恵まれ、そして恵比寿みるくでの人間関係の中からPPPの元となる脳くん空手サイコ aka ラテンクォーターKESらの16連打などと出会い、そこからしばらくして横浜に遊びに行くようになり、そしていまに至るです。






それでノイズとチルアウトの関係ですが、結局ノイズの中で朦朧とするのが心地よくて、ノイズの好きな部分は結局ひたりきる気持ちよさだったことに気付き、それで表と裏が裏返るようにチルアウトになっていきました。同時に、ボハボハした音響感が気持ちよくてオールディーズなどの古い音源がすごく好きだったので、いつのまにかノイズ~チルアウト~オールディーズは僕の中では、ざっくり1ジャンル感があります。
そんな中、もっともチルな楽器をフィジカルに奏でたいと思うようになりスチールギター奏者になりたいと思うようになりました。ノイズでもチルアウトでも、「ピシャーーーーッ」となってるところに浸りたいもので。
それと、そしてオールディーズでもっとも感化されたのは、その過剰なまでのほどの「生きてて幸せ感」です。特に歌詞に現れている生きてて幸せ感はヤバイなと。その歌詞の世界に浸っていると、思考回路がもっともっとシンプルになっていけるようで、そういう心で生きていきたいなと思うようになりました。50年代の人々は戦争も終わったばかりで、きっといまより生きていくのは物理的には大変だったと思うのですが、そんな人々がこういう歌を歌って、笑いにしろ、涙にしろ、苦労にしろ、生きてて良かった感が溢れているのがすごいなと。先ほどの予備校の経験なんて、歴史的に見ると大した苦労でもないし、多くの人々にとっても大した苦労 じゃないとは思うのですが、まぁぼくにとってはある程度エクストリームな時期だったわけで、その他にもなんだかんだ良いことも辛いこともあり、そしてそれでも「生きてて幸せ」と思えることはありがたいなと思います。そしてそういうときに、オールディーズ的な世界観がなんだか、とても心にフィットしつづけています。



これからのJINTANAさんの野望を御聞きしたいのですが。


いまJINTANA&EMERALDSの2枚めに着手しはじめたところで、それを最高の作品に仕上げていきたいと思っています。ここ最近、青樹亜衣さんのリミックスや、ちょっと前ですがKOJI NAKAMURAさんの作詞、まだ発表していませんが、他にも作詞もさせていただきました。そしてまた、ソロでのシングル作品を、この夏の終わりから秋にかけてリリースします。こちらもぜひ機会があれば聞いて欲しいです。素晴らしすぎるシンガーをフィーチャリングしています。まぁ、そんな活動を通して吸収した様々な要素を生かして、さらにチルでレイドバックしたセカンドアルバムを作りたいと思っています。ありがたいことに先日、J&Eがミュージックマガジンの2010年代上半期ベストアルバムで7位に選んでいただくという幸運もあり、さらに良いものを作れるようにしていきたいと思っています。そして、僕が好きなアルバムのような「生きてることが幸せ感」をかみ締められるようなものを作っていきたいです。




TUCKER'S MUSIC LOUNGE#12
2015.8:21 friday evening  Time Out Cafe & Diner 


TUCKER'S MUSIC LOUNGE#12
2015.8:21 friday evening  Time Out Cafe & Diner 


TUCKERのエレクトーン演奏と彼が招くゲストによるLIVE,DJプレイを背景に飲食/歓談を楽しむ金曜の夕べ。今回はネオドゥーワップサウンドで巷で話題のJINTANA&EMERALDSからJINTANAによる魅惑スティールギターソロLIVE。そして
ゲストDJには亜グルーブ最後の秘境と呼ばれる台湾発掘MIXCDシリーズ(台北の夜)で知られる坂田律子による現地直輸入!!!台湾グルーブDJをお届け!その他レギュラー陣にはホーンテッドブードゥー感満載!DJ&絵画出店!NAOYABOBBY'SBAR,本イベントフライヤーアートでおなじみのYOHEY FROM MOCROCKによるDJ,
グッズ出店に精密プラ板アーティストYAMADA ZOMBI以上のメンツで濃厚な金曜の夜をお届けします!!

feat. LIVE
TUCKER 
JINTANA 

dj
坂田律子 guest DJ
NAOYA(BOBBY'S BAR)
yohey from mocrock 
YAMADA ZOMBIEGoods
2015.8:21 friday evening
Time Out Cafe & DinerLIQUIDROOM 2F
open/start 19:00-23:30
music charge 1,000yen
Time Out Cafe & Diner 03-5774-0440
LIQUIDROOM 03-5464-0800