Sunday, August 8, 2010

From UK! 口太鼓髭男!ビアディーマンとのセッションin FUJIROCK!



熱気ムンムンの苗場!来日した
口太鼓髭男!ことビアディーマンとフジロックでセッションしてきました!
いやーこのビアディーマンくんですが、ビートボクサーという肩書きながら、そこに収まらぬ多芸っぷりを今回も
来日で惜しげも無く披露!
実は彼とのセッションは今回初めてではなく、去年彼の地元ロンドンでも一回御手合わせしているのですが、
その時のツアーマネのスマッシュ勤務ジェームス君のはからいで「また二人でナンカやったら楽しいでしょ」と成り
今回メデタク2回目、日本でのセッションと相成ったのであります。

フジロックに到着し、早速今回のセッション内容に関してミーティングしようという事でロビーで合流。
で再会した次の瞬間、ビアディーマンくん、携帯した小型アンプにマイクIN!!.
「ほれほれTUCKERのカシオトーンもinしんしゃい」とばかり、挨拶もそこそこにストリートセッションがスタート!
湧き出る苗場温泉のごとく、繰り出されるビート&ボーカリゼーションの嵐に一瞬ひるみそうになるが、負けじとこちらも
お琴&チャルメラcasioサウンドで応戦!
ジャジーなスイングビートにインドなヨーデルがこだまし、お経をとなえる坊さんが登場した直後、ダブスッテプ
となったあたりで
「oh!オモシロクなりそうダネ!では後、本番のお楽しみ」という事で20分ミーティングは終了。
段取りなるものは皆無のスリリングな展開だが、まあそもそもセッションはスリリングなもんでなきゃイカン
(ラシイ)ということで深夜のパレスオブワンダーの決戦まで「シーユースーン!」となった。

それにしてもコチラの写真、リハ後ステージ裏に収納された今回二人の機材群ですが、
ビートボクサーにしてカオスパッド5台!
その他ループステーションやらエフェクターやらナニヤラわからん物含め多数!。
コチラもあらゆる事態を想定して持参したエレクトーン以外にもベース、ドラム、シンセ、にループマシンと多数。
一筋縄ではイカン展開が予想されるゆえ、単身引っ越セット並みの機材。かなりの確率で使う事はナイと思われる
ゴミも居るのだが、いつ何時必要とされるシチュウエーションがくるか予想不可。かなりのケイオス状態。
機材の多さに関していつも我ながら後悔しているワタクシですが、この時ばかりは彼の機材担当ツアマネに
「コレ全部繋ぐの大変ですねー、」と話しかけたところ「そっちもな!ガハハハ」と言い合い変なトコで共鳴。

そして深夜午前3時のパレスオブワンダーにて遂にスリリング本人達も予測不能なセッションは開始!
まず出だしはスペシャルズの名曲「エンジョイユアセルフ」のメロディに乗ってナゴミな展開で出発!
普通ならココで本来ビートを担当するはずであるビアディーマン先生はなんとホガラカに歌を披露!
ホッコリムードもつかの間、歌の最後(ラストノーツ)さしかかったトコで顔を見合わせて「せーの」で
極悪ドラムンへスイッチイング!
この後しばし怒濤の急行列車は急発進、急停車、時にはムーディーレゲエな、おはな畑で花摘みをしたり、
茶屋でダンゴをほうばると見せかけテキーラを流し込む(弾く)かのような、まばたき禁止の展開が続き。
私もキーボード、ドラム間を走りつつもエレクトーンに着火!
だいぶアブストラクトな後半に差し掛かったトコで、急遽オーセンティックなブルースのシメ
フレーズでビアディーマンが歌い上げ40分のセッションは終了。

わりとムチャな転回もあったが、そこはさすがビアディーマン先生。持ち前の多彩なテクニックで音楽にしてしまう
あたりが、スゴイ!勉強にナリマシタ!

空も明るくなった終演後は彼の部屋に集まり今回通訳のタイガー君なども来て酒盛りが開始!
音楽の話から北朝鮮の政治についての話へ移行しつつ
普段ドンナ本読んでるの?と聞いた所、外国の言語に興味がある様子。話している途中でも
「彼氏、彼女は氏、とジョの違いで変化するのか?」とかなり勉強熱心な様子。
今回通訳で同行したタイガーくんの話によると、色々日本に到着してからも言語に関する質問が多いらしく
「2ヶ月日本にいれば多分喋れるようになるだろう」とは本人談。
コノあたりが、カオスパッド5台の全機能を同時に使いこなす特殊な集中力に繋がっているようです。


翌日ドミューンに出演後に櫻井響と遭遇し美しい親交を深める日英、口太鼓兄弟。